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【第467話】北東北の旅(その17 )‐‐‐大湯のクロマンタ(黒又山)と鹿倉城跡~縄文時代のピラミッド?!~

By之乎哲也

「世界遺産をゆく」ブログにようこそいらっしゃいました。このブログは世界遺産を中心に旅の楽しみをつづる私の旅日記です。

世界遺産候補 大湯環状列石の訪問も終わったので宿に戻ることにします。熊も怖いのでできればバスに乗れたら良いのですが、次のバスまであと1時間半以上も待たなければならないのと、大湯温泉までは県道を歩いて2㎞ほどとさほど距離もないので歩いて帰ることに決めました。

黒又山01
【大湯環状列石 一本木後口配石遺構】

黒又山02
【こちらは大湯環状列石集落の人々の共同墓地だったようです】

黒又山03

道に沿って歩いていくと綺麗な花が咲いています。そのうち一面に白い花が咲く畑が目立つようになります。こちらは蕎麦(そば)の花なのでしょうか?今までの人生で蕎麦の花を意識してじっくりと見たことが無いので自信はないのですが、蕎麦の花は白いらしいですのでこちらは蕎麦かなと思います。ちなみに蕎麦の生産では北海道(全国シェア40%)、長野そして東北や北関東(茨城、栃木)が有名と北国が多いということで東北は一大産地の一つです。

黒又山04
【県道66号線】

黒又山05

黒又山06
【そば畑?】

さて、このあたりでは蕎麦の栽培がかなり盛んなようなのですが、歩いていくと蕎麦畑の向こうにくっきりとした三角形の形をした山が現れます。標高281メートルとさほど高くない山ではあるのですが、きれいな円錐形をしており、1990年からの調査で石器、土器、文様が刻まれた石などが大量に出土したということで、なんらかの宗教祭祀との関連が推定されています。また、地中レーダーの探査により山の内部に石でつくられた構造が確認されたことから、ピラミッドではないかと考える人もいます。

黒又山07

黒又山08
【そばの花】

黒又山09
【蕎麦畑の向こうに突然現れた黒又山】

さらには、昭和17年に画家の鳥谷幡山(1876~1966)が描いた絵の中に黒又山とその上空を飛来する物体のようなものが描かれていて一部の人々からはUFOではないかともいわれているようです。UFOについてはともかくとして石積みで作られた構造の上に土が積もり、その上に木が生えて天然の山のようになった例としては百舌鳥古墳群の仁徳天皇陵も同様ですので十分にあり得る話かと思います。

黒又山10

黒又山13
【鳥谷幡山の描いた黒又山(パブリックドメイン)】

黒又山12

大湯こけし館には黒又山の名前はアイヌ語の「クルマクタキシタ(神の野の山)」が語源であるという説明がありました。真偽はわかりませんが黒又山が大湯環状列石と同じく縄文後期時代の人々の信仰のための施設(=ピラミッド)であったという見方にも説得力があるような気がします。実際に黒又山の周辺からは1990年代に行われた発掘調査により縄文後期時代の遺跡が多数発見されたほか、黒又山には頂上の本宮神社をはじめとして周囲東西南北の方向に複数の神社が立地しているそうです。その位置についても夏至・冬至の日の出・日の入りに重なるということで、大湯ストーンサークルと同じ発想で作られたことが推定されます。

黒又山11
【上から見ると円墳のようにきれいな形です】

黒又山14
【手前(北側)には溜池があります】

黒又山15
【1990年代に行われた調査により黒又山周辺からは縄文後期の遺跡が出土品とともに多数発見されています】

黒又山を過ぎると山がやや深くなりまわりに民家も無くなるので、UFOよりもむしろ熊さんとの出会いの方が気になります。しばらく歩いていくと鹿倉城跡入口との表示があります。こちらは昨日こけし館でも大湯大太鼓に関連して説明のあった鹿倉城主 大湯四郎左衛門昌次の居城跡です。大湯四郎左衛門昌次は1591年の九戸戦役で九戸政実に味方して、豊臣秀吉の奥州仕置軍の南部氏武将大光寺光愛の包囲猛攻をうけて敗戦し落城したそうです。

黒又山16
【鹿倉城跡】

黒又山17
【鹿倉城への入口】

黒又山18

...つづく

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